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ガン細胞の増殖のしかたについて知ろう



(縦軸が細胞数、横軸が相対的時間を示す)

この図はGomperzianの腫瘍増殖曲線といわれるものである。この曲線はS字型をしている。体の中である時1個のガン細胞が発生する。そのガン細胞は徐々に分裂し数を増やす。その時の様子を表すのがこの曲線だ。ガン細胞が生まれたばかりの時にはゆっくりと増殖している。体の中で癌細胞の数が100個(10−2)を超えたあたりから急激に増殖速度が増す。そして一気に1億個(10-9)の癌細胞の塊が出来上がるのがお分かりいただけるだろうか。

現在の医療水準ではガン細胞が1億個(10-9)集合して初めて、「早期癌」という名前で診断される。
このときの腫瘍の大きさは約直径1センチ、重量にして1グラムである。上記のグラフではLimit of clinical detection levelがこの細胞数を示している。

そしてゆっくりとガン細胞は増殖を続けその細胞数が1000億個(10−12)に達すると、人は死ぬDeath level)。
即ち1000グラムの癌細胞が体に宿ると人は死ぬのである。

1億個の細胞の重さがわずかに1グラムである。臨床的な早期癌は、細胞レベルでは十分に進行したガンである事を忘れないで欲しい。

これに放射線療法抗がん剤を与えて癌細胞が0.1グラムになったら人の目にはもう見えない。ところが、実際は癌細胞は1000万個も残っている。これでは、ガンが治ったと思ってもすぐに再発するはずである。手術現場でガンをすべて残らず取り出しましたといっても、実際には0.1グラムのガンは残っているかもしれない。0.1グラムのガンの集塊は血の海の中、手術現場で人間の目には見えると思いますか。見えるわけはないでしょう。

この死にいたる曲線はすべてのガンに等しく適応できる。
胃がんでも肺がんでも白血病でも、とにかくガンの種類は問わず、ガンの重量が1キログラムになってしまったら人は死ぬ。

だからガンは予防(ガンにならないこと)が一番であり、
臨床的に早期発見といってもこの程度の事である事を知っていてほしい。
だからタバコは絶対に吸っちゃいけない。


腫瘍と免疫


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