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更年期障害(女性編)
a menopausal disorder



女性の性成熟期から老年期への移行期。月経周期が不規則になる頃から始まり月経停止後数年間に至るまでの期間で、生理的な卵巣機能の衰退期間。個人差はあるが、通常40〜55歳頃。閉経期。更年期の女性に起こる自律神経失調症状や精神神経症状。頭痛・腰痛・耳鳴り・めまい・不眠・肩こり・動悸・憂鬱などが主体である。


当クリニックでの対処の方法

1)HRT(hormon replacement therapy)
更年期の諸症状は、女性ホルモンがなくなるためにおこる自律神経失調症である。
女性ホルモン補充療法は、この時期の根本的治療方法であろう。残念ながら日本では婦人科以外の外来では、ほとんど行われていない治療方法である。
最新の治療方法を受けながら、骨粗しょう症、高脂血症、老年期痴呆、虚血性心疾患の予防ができるのなら、こんなすばらしいことはありません。21世紀の医学では、ここはしっかり研究する必要のある分野。乳がんや子宮ガンの発生リスクを最低限に抑えてHRTが実施できる外来がこの病気に悩む婦人を救います。
保険診療で行える治療方法です。お気軽にご相談下さい。

エストラダームM 更年期障害改善剤情報
1.HRTの作用

当院で使用するHRTはエストラーナです。このお薬はエストロゲンという女性ホルモンを成分とした貼り薬です。皮膚を通して薬を吸収させることにより,減少したエストロゲンを補い更年期に起こる顔のほてり,のぼせ,発汗,不眠,膣の乾燥感などの不快な症状に効果を示します。

2.使い方

通常成人には1枚を下腹部,背部のいずれかに貼付し2日毎にはり替えます。効果不十分な時は2枚に増量できますが,医師の指示に従って下さい。貼り忘れた場合には,気がついた時にできるだけ早く使用して下さい。以後は通常通りに使用して下さい。

3.注意する事

乳癌子宮癌血栓症の人では使用できませんので、医師によく相談して下さい。貼り薬で強くかぶれる人は貼る位置を毎回変えて下さい。外国では,アナフィラキシー様症状が報告されています。妊婦,妊娠している可能性のある方授乳中の方も使用できません。このお薬を同じような症状を持つ他の人にあげたりしてはいけません。また,このお薬を使用中は副作用や治療効果の検討のため担当の医師に相談の上、婦人科定期検診を受けて下さい。

4.副作用

このお薬を使用中には、規則的な出血乳房のはりおりものの増加が起こることがあります。不正出血乳房の痛みしこりむくみ頭痛皮膚の発赤・発疹などがあらわれた場合には、すぐに医師または薬剤師にご相談下さい。

5.その他 黄体ホルモンと併用して使用します。また漢方薬や自律神経調整薬との併用も有効な場合があります。
更年期障害の諸症状が、HRTで雨霧消散すると、この一群の症状が理解でき、病気の不安感が消失します。その結果、更年期障害を生理的なものと受け止められるようになり、その後はなんら治療を必要としなくなるご婦人がたくさんいらっしゃいます。

2)漢方薬
HRT以前から行われる漢方薬治療も、薬との相性がよければ長期内服にてよい結果が得られています。
保険診療で行える治療方法です。お気軽にご相談下さい。

3)プラセンタ
更年期障害には有効な薬剤です。安全性の高いヒト胎盤から抽出した製剤を注射投与します。自費診療となりますが、お気軽にご相談下さい。

4)その他研究中の治療方法
男性の更年期障害の治療方法が女性にも応用される時がやってくるかもしれません。男性の更年期障害のページもご参考にしてください。


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