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伝染性軟属腫
いわゆる水イボ


「伝染性軟属腫」(でんせんせいなんぞくしゅ)といい、人から人へ染る柔らかいイボである。水イボは水イボウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)の感染によって起こる。ウイルスが皮膚の表面から侵入して発症するため、皮膚に障害があれば感染しやすくなる。一般的には学童期までの子供が罹り、大人では希。プール活動が増えるにつれて、増加している。我が子が水イボとわかった時は、他の子供と遊ばせたり、スイミングスクールに参加させないでほしい。 夏になると、「トビヒ」にならんで多くなる有名な小児皮膚疾患である。

イボの表面はつるっと輝いている。大きさは1〜3ミリほど。体のどの部分にも出る可能性がある。引っ掻くと、化膿することがある。掻く事によりイボの内容物(軟属腫小体)が飛び出して周囲に拡がる。

1歳女児 同女
背中 腹部

治療

皮膚科でピンセットで摘んで取り去る方法が一般的である。モノは柔らかいので、微かな痛みと少量の出血を伴うものの、傷跡は残らない。2日で治癒する。硝酸銀の溶液を塗るという方法もある。痛みは無いが、取れるまで14日もかかるのが難点である。 2、3個のうちであれば、治療は1分もあれば済んでしまう。処置自体は単純なので、慣れれば自宅でも処置が可能と思う方も多いが、感染を合併し重篤になって当院を訪れるケースが後を絶たない。イボ(軟属腫小体)にはウイルスが詰まっているので、速やかに捨てて子供の手に触れぬよう気を付ける必要がある。 放置してもよいという小児科医も多い。しかし、全身に拡がった水イボの小児を前に絶句することも少なくはない。


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