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ペースメーカーは携帯電話が苦手


不整脈の管理をペースメーカーで行っている当院の患者さんの写真像を示します。

左の胸の皮下にパースメーカーが埋め込まれていて、レントゲンで観察すると、ペースメーカーからリード線が心臓の中に達しているのがわかります。ペースメーカーの主要部分はバッテリーであることがお判りでしょうか。自発的に働かなくなった心臓にペースメーカーが電気刺激を送り続けることで、この患者さんは何とか生きていることをまずご理解ください。

あなたのお持ちの携帯電話から発せられた電波はこのリード線をアンテナとしてペースメーカーに侵入します。 

(このリード線の長さはだいたい40センチくらいの長さで、2−3本接続されている。これはVHF・UHFのアンテナとして都合のいい長さだ。波長(meter)=300/周波数(MHz))

このようにして、携帯電話はペースメーカーを誤作動させる可能性があるのです。
病院や電車の中では携帯電話の電源を切るようにしましょう。

携帯電話は持っているだけで、常時間歇的に電波を送信していることを知らないユーザーが多い。 たとえマナーモードでも電波の送受信は自動的に行っているんだよ。だから病院や公共の施設ではマナーモードじゃなくて、電源を切っておくことをお忘れなく。

体表面像 X線正面像 X線側面像 拡大図

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