チモール混濁試験〔TTT〕
thymol turbidity test
基準値 0.5〜6.5U(Kunkel単位)
[検査データの読み方]
基準下限以下 | 0.5U以下 |
[しばしばあるいは時に認める病気]多発性骨髄腫(IgAやBence Jones蛋白骨髄腫) 血清蛋白分画、免疫電気泳動法、電気泳動免疫固定法、免疫グロブリン定量。 |
基準上限以上 | 6.5U以上 |
[しばしばあるいは時に認める病気]急性肝炎、慢性肝炎、ルポイド肝炎、肝硬変、慢性感染症、膠原病、伝染性単核球症 血清蛋白分画、免疫グロブリン定量。 |
[どうして異常値が出たのだろう?]
ZTTと合わせて考えると面白い検査、最近はあまりやらなくなったね。蛋白分画があれば解析は簡単。
TTTの増加はγ-グロブリン分画の蛋白(特にIgGやIgM)やリポ蛋白の増加、またはアルブミンの減少を反映しています。A型肝炎の初期(通常、発病第2週から)では、ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)に比しTTTのほうが敏感に上昇しますことが特徴であります。IgMの増加を反映していると考えられている。IgG型骨髄腫では、TTTは上昇せずZTTは異常高値を示しすことが多い。高脂血症では、TTTが上昇しますが、ZTTはほとんど影響を受けない。
[ワンポイントアドバイス]
日差があり、食後にリポ蛋白の一種でありますカイロミクロンが増加し数値を高くするする誤差を与えるので空腹時に採血をします。