硫酸亜鉛混濁試験〔ZTT〕
基準値 2.3〜12U(Kunkel単位)
[検査データの読み方]
基準下限以下 | 2.3U以下 |
[しばしば認める病気] |
基準上限以上 | 12U以上 |
[しばしばあるいは時に認める病気] |
[次の検査項目] | 血清蛋白分画、免疫グロブリン定量。 |
[どうして異常値が出たのだろう?]
TTTと合わせて考えると面白い検査、最近はあまりやらなくなったね。蛋白分画があれば解析は簡単。
免疫グロブリンのIgGと最もよく相関します。A型肝炎の初期(通常、発病第2週から)では、ZTTに比しTTT(チモール混濁試験)のほうが敏感に上昇します。このことがA型肝炎の特徴であります。IgMの増加を反映していると考えられている。IgG型骨髄腫では、TTTは上昇しませんが、ZTTは異常高値を示します。高脂血症では、TTTは上昇しますが、ZTTはほとんど影響を受けない。
[ワンポイントアドバイス]
日差があり、食後に増加しますカイロミクロンは、わずかでありますが陽誤差を与えるので空腹時に採血をします。